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最近の尿結石の傾向

おはようございます。
寒い日が続きますが、もう1月も終わります。
いろいろとやることも多く、
この時期だからこそ、出来ることが多いです。

先日は、昼と夜とダブルで会議がありました。
今、東三河小動物臨床研究会のという獣医さんの会の
学術担当をしています。
3月で2年の任期が終わろうとしているのですが、
おそらくあと2年任されそうです。
まあ、大学の先生と話ができたり、
東三河の先生方と情報交換ができるメリットが
非常に大きいので不満はありません。

さて、本日は日本獣医腎泌尿器学会の会誌より、
「日本国内のイヌとネコの尿石症の疫学的考察」
という論文からです。
新しい情報を見ると、今国内において、尿石は、
ストラバイトというタイプの石がイヌ32.1%、ネコ47.0%に対して
シュウ酸カルシウムというタイプの石が38.3%、ネコ37.7%ということです。

尿石症の場合、石の種類により食事療法が大きく変わりますので、
非常に重要なことです。
textbook of veterinary internal medicineという
獣医さんであれば必ず持っている内科学の本があるのですが、
その第3版を10年前に読んだ時に、
すでにストラバイトとシュウ酸カルシウムが半々と記されていました。
その当時、国内では尿石といえばほとんどストラバイトでしたから、
国内の状況が10年前の欧米と同じ状況になってきたと考えられます。
その本も、すでに第7版になっています。

つまり、このような状況になった要因として、
市販のフードが、尿石対応になっていること、
動物が全体的に高齢化していることがあげられるのです。
実は高齢になるとカルシウム結石のほうができやすいと言われています。
尿石症では、尿石だからという理由でフードを食べさせるのではなく、
どんな石が、どんなことを原因として起こっているのかを考えた
フードの選択が重要ということなのです。

もうひとつだけ。
10年前の欧米と同じ状況と書きましたが、
日本の獣医学が欧米と比べて遅れているわけではありません。
例えば、国内でイヌの心臓手術は世界をリードしていますし、
白内障の手術なんかも日本人のほうが上手です。
以前、ドイツの獣医師の方が来日した時には、
一般の動物病院にCTがあるのには、驚いていました。
日本の獣医学だって、欧米と遜色ありません。
地域的な違いがあるだけなのです。

というわけで今日はこの辺で失礼いたします。
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Author:くろねこdvm
トピア動物病院 院長 佐藤秀樹です。
専門は動物眼科で、眼科手術設備も整えています。
日々の出来事などを綴っています。

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